客から異臭の苦情が最初に届いたのが2013年11月中旬だった。その後苦情が広がり、13都府県に渡った。にもかかわらずマルハニチロとアクリフーズが記者会見をしたのは12月29日だった。その日になってようやく商品の自主回収に乗り出した。苦情から1カ月半も経っている。

人の口から体内に入る食べ物を扱う会社としては、恐るべき怠慢だと言わざるを得ない。事実、報道はこの点を繰り返し批判している。

そのうえ、商品に混入した農薬の毒性を過小評価するという、食品会社にとっては致命的な誤りを重ねた。

どうしてこのような対応になってしまったのか。あくまでも推測だが、「こういう事態が起こりうる」という想定の下、「どんな基本姿勢で、どんな事態の場合、どのような対応を、誰が、いつまでに、どのように実行する」をあらかじめ策定していなかったからではないか。